Serge Lutens, Un bois vanille



セルジュ・ルタンスのアンボワバニール。2003年発売の女性用香水です。

「バニラの木」というネーミングのこの作品は、クリーミーでリッチなオリエンタル・バニリックの香調がベース。

基本的にはピラミッド型のコンポジションではありませんが、初めはビー・ワックス(蜜蝋)やココナッツ・ミルクの香りが際立つようで、その後すぐにメキシカン・ブラックバニラ・アブソリュートやカラメライズド・ベンゾインなどが芳醇でふくよかなバニリック・スウィートを重ねて、ブラック・リコリス、サンダルウッド、ガイヤックウッド、トンカビーンズ、ビター・アーモンドなどが、それらの香りにより深みを与えていく感じではないかと思います。

調香はクリストファー・シェルドレイク。名門香料会社クエスト社の看板パフューマーとして活躍した彼は、このルタンス香水のすべての調香を任されています。プロデュースは資生堂です。非常に高品質なバニラの香りと、ビー・ワックス、そしてココナッツ・ミルクをメインにした香りで、夜向きの香りです。全体的にクリーミーで妖艶な印象なので、それなりに雰囲気のあるシーンにマッチするでしょう。また、ウッドの厚みのある香りもしっかり効いておりますので、バニリックの中でも一本筋の通った気品をアピールしてくれそうです。

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セルジュ・ルタンス、アンボワバニール

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