エルメスのモンスーンの庭。2008年発売のユニセックス香水です。
「地中海の庭」、「ナイルの庭」に続く、ジャルダン(ガーデン)・コレクションの第3弾です。2003年に発売された「地中海の庭」を手がけたジャン=クロード・エレナは、その翌年からエルメスの専属調香師となり、庭シリーズも含めて、現在エルメス香水を全て手がけています。
そんなエレナがインドを訪れ、インスパイアされて誕生したというこの作品は、ジンジャーをベースにしたアロマティック・シトラス・スパイシーの香調で、「モンスーン」ということでウォータリー・オゾニックな香りをかなり強く出しながら、より現代的なアプローチのアイテムとなっています。
- トップ: スウィート・ライム、ジンジャー、グリーン・ノートなど
- ミドル: コリアンダー、ペッパー、カルダモン・シード、ロンゴザ、アクアティック・ノートなど
- ラスト: ベチバーなど
ミドルのロンゴザは、ジンジャー科のヘディキウムという花の通称で、英名ではジンジャー・リリーといいます。どちらかというとデイタイムにマッチする香りです。モダン香水の一つの到達点を築く傑作だと思います。
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